姫路観光・前編はこちら▶︎姫路ひとり旅・前編|書写山圓教寺で写経と姫路グルメも満喫
ホテルで少しゆっくりしてから、夜桜ライトアップを見に19時ごろ姫路城へ向かいました。
姫路城ではちょうど「姫路城夜桜会『いのち きらり』」というイベントが開催されていて、私が行った日が最終日。
タイミングよく桜も満開でした。
日曜日ということもあって、三の丸広場は多くの人で賑わっていて
さすが姫路城という感じ。
私はライトアップを見るために入場料を払って中へ入りました。
桜がライトに照らされて、白い花びらがほんのりピンク色に染まって浮かび上がる
昼間とはまた違う、幻想的な美しさです。

姫路城と桜ライトアップと、ストリートピアノ
西の丸まで歩いていくと、なんとストリートピアノが!

桜に囲まれた中、グランドピアノでの連弾演奏が行われていて、とても素敵な空間でした〜。
春にちなんだ曲が次々と演奏されていて、
特に松任谷由実の「春よ、来い」が流れたときには、じーんときてしまいました。
あの曲ってやっぱり春の情景とすごく合うなぁ、不思議な気持ちになるよね。
しばらく座りこんで演奏を聴いてたんだけど、
誰にも気を遣わず、好きなだけ見ていられて、聴いていられる
やっぱりこういうの、ひとり旅の醍醐味だなぁーって思います。

とても幻想的。

写真じゃなかなか伝わらないけれど、遠目に見える姫路城は大きくて、照明に照らされて迫力がありました。
ストリートピアノの音と桜の景色、ちょっといい夜だったな。
ひとり旅ってやっぱりこういう自由さがいいな〜と、改めて思った時間でした。
姫路城天守へ向かう
翌日は、ついに姫路城の天守へ!
この日も朝からいい天気で、外に出ると空気が爽やかで気持ちいい。
姫路城に着いてみると、前日の日曜日に比べて人がかなり少なく感じました。
やっぱり平日に来てよかった〜。

姫路城プレミアムオーディオガイドを借りてみた
天守に向かう前に、ふと思い立ってオーディオガイドを借りてみることに。
姫路城では「姫路城プレミアムオーディオガイド」という音声ガイドが貸し出されていて、料金は600円。
2種類あってどちらにしようか迷っていたら、受付のお姉さんが
「若い人には声優ver.がオススメですよ〜」と教えてくれたので、そちらにしてみました。
ちなみに年配の方向けには、松平健さんバージョンもあるそうです。
わたしが選んだのは、本田忠刻と宮本三木之助の掛け合い形式で、
なんだかドラマCDみたいな感じ。
最初からテンポよく楽しくて、聞きながらワクワクしつつ入城。
すると途中でスタッフの方に声をかけられて、「?」となってたら(耳がふさがってたので)、
「オーディオガイドいかがですか?」って。
「実はそのオーディオガイド、私が原作を担当したんです〜」と!
え〜〜〜!ほんとですか!?
すごい!めっちゃ楽しいです〜ってちょっとお話させてもらって、びっくり。
心して聞こう。笑
西の丸庭園が気持ちいい
昨日の夜も来た西の丸。
昨日とはまた違って、めちゃくちゃ気持ちいい場所だ〜。

しばらく西の丸のあたりでベンチに座ったりしてゆっくりしてました。
じっくり回りすぎて、姫路城に着いた頃には少なかった人がどんどん増えてきて、
天守に向かう道が行列に….!
平日だからか日本人はあんまりいなくてほとんど海外の方だったな。
天守までの道のり
天守までの道のりで特徴的だった点は、ほの門をくぐった先にあった「油壁」。
姫路城の城壁は真っ白な漆喰塗籠めの壁が続いているけれど、
剥き出しの土塀が現れることで
「こっちが天守ではない?」と思わせることができる工夫です。

そして、水ノ一門をくぐった先は、足元の勾配が緩やかな下り坂になっています。
これも敵に「今までずっと登ってきたのに下り坂?道を間違えた?」と思わせる工夫になっています。

こういうの、すごく面白いですよね。
単に美しいだけじゃなくて、細かい工夫がされてるのがわかると、
歩いているだけでも発見があってワクワクします。
天守からの眺め
ついに大天守最上階までのぼりました。
実は、現存する天守は400年以上前のままなんですよ。
地震や戦争を乗り越えて、江戸時代からの姿を今に伝えているんです。
戦時中は姫路城の白い壁が爆撃の標的にされないよう、黒い布をかけて守っていたとか…。
景色はこんなかんじ。



実は姫路城は実戦で攻められたことは一度もないお城です。
でもその構造はまさに「戦うための要塞」といった感じでした。
迷路のような構造、たくさんの門や狭間、石落としなどの仕掛け、籠城戦に耐える備えもあり。
そして武具掛けも圧巻。

壁一面に銃がかかっていたと考えると。
改めて、姫路城って「美しい」だけじゃなく「強い」お城なんだなと実感。
当時の人たちの知恵と工夫が詰まった空間を、自分の足でじっくり歩けたことが、なんだか感慨深かったです。
さすが世界遺産。見ごたえありました。
姫路城の所要時間は1時間半〜2時間程度らしいけど、
気づけば3時間以上かけて見学してました。
オーディオガイドも最後までしっかり聞いて、
本田忠刻を追って自害した宮本三木之助のことについても、つい考えてしまったり。
面白かった〜。

好古園のお茶室「双樹庵」で抹茶と和菓子
姫路城をあとにして、行きたかった好古園のお茶室「双樹庵」へ。
お茶室でも海外の方が多くて、なんだかちょっと驚きました。
むしろ日本人よりも、海外の人の方が物怖じせずにすっと入っていけるのかも。
抹茶と一緒に出していただいた桜の練り切りが、とっても可愛かった〜。
春らしくて、ほっとする味。

飲み終わって帰ろうとしたとき、ふと「奥にも部屋があるのかな?」と思って廊下を進んでみたら、
小さな和室があって、「こっちこっち!」と手招きされ、つい入ってしまいました。
そこにいたのは、素敵な着物姿のおばあさんと、若いアジア系の女性。
おばあさんはとても流暢な英語でお話しされていて、聞いてみると、
その女性はニューヨークから一人で日本に来て、姫路観光をしていたんだそう。
「日本は安全で一人でも旅行しやすい」って話していて、
その姿がとても頼もしくて、素敵だなぁと思いました。
おまけ:美味しかった城下町ドッグ
そのあとは、のんびり食べ歩きをしたり、姫路のカフェでお茶したり。
旅の終わりにゆるく楽しむ時間も好きです。
中でも特に美味しかったのが「城下町ドッグ」!
姫路の定番グルメらしく、中身はなんとチーズかまぼこ。
姫路の老舗かまぼこ屋さん「ヤマサ蒲鉾」で買えるのですが、
1本150円というお手頃価格なのに、これめちゃ美味しい〜!

見た目はホットドッグ風なんだけど、サクッとした衣に、チーズとかまぼこの旨みがぎゅっと詰まってて、
小腹満たしにもぴったり。おすすめです!
さいごに
春の気持ちいい時期に、こうして姫路観光に来られてよかったです。
食べ歩きや写経、夜桜ライトアップ、ストリートピアノ
桜と姫路城、
「ニッチな幸福」っていうのかな。
流行とか人の目を気にせず、自分の“好き”に素直になれる感覚が心地よかったです。
遠くに出かけると気軽に気分転換できるし、初めての経験がたくさんあるので
やっぱたのしいな〜と実感しました◎
次はどこに行こうか、今から楽しみです!
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