福山城と尾道を歩く旅|千光寺や美術館、夏ひとり旅

旅行


7月の初旬、福山と尾道に出かけました。

この連休は実に1ヶ月半ぶりの休み…けっこうへとへとでしたが
岡山では家族と親戚と一緒だったのでよい時間を過ごすことができて楽しかったです。

福山にホテルをとっていたのでまず福山に向かいました。
岡山の倉敷から福山までは電車で30分ほど。すぐにつきました。

福山駅の目の前!福山城へ

福山駅を降りて出口をでてみるとすぐに石垣がみえ、目の前にお城がありました。
後で知るのですが福山駅も福山城の敷地内なのだそうで
電車に乗って福山駅に停車するだけで福山城に来たことになるのだそうです。

まず天守閣を目指して石段を登っていきます。
天守に到着し、下のチケット売り場で入場券を購入しようとしていると同じく観光客である女性が声をかけてくれました。
「割引のチケットがあるみたいですよ」

よく見るとJAFカードを持っていると通常500円のところ、400円で入館できるみたいです。
わたしがJAFカードを持っているかどうか分からないのに親切に教えてくれるなんて驚きましたが
ありがたかったです。

入場券を購入して中に入ると、お城内部は近代的な作りの博物館になっていました。

展示をみていると、博物館の方に「~~しますか?」と声をかけていただきました。
わたしは聞き取れなかったのに適当に「はい」と答えてしまい、

「では登ってください!」と誘導されてしまいました。

登る?
よくみるとそばに等身大の大きな馬のロボットが…!

馬に乗って手綱を操作し、家紋を獲得しながら本丸を攻めるというゲームだったのですが
これに挑戦しますか?って聞かれたのか!と気がつきました。

目の前には大きなスクリーン!
意外と楽しくて、お城の中の博物館でこんなアトラクションが楽しめるなんて思わなかったです。
本丸攻めに成功して『一番槍達成!』とスクリーンに表示されて笑ってしまいました。やったー!

ゲーム中、係員の方がたくさん写真も撮ってくれました。

他にも安部正弘クイズがあったり、ゲーム性のある展示があって楽しかったです。
安部正弘クイズは間違えると『ブッ』と音が鳴るので若干恥ずかしい。

ここでまた係員さんに声をかけていただいて、「閉館時間が近いので、天守閣にいったほうがいいかも」と言われました。
あと15分は大丈夫ですよ~と。

急いで天守閣まで登って福山の街を眺めることができました。
福山城は比較的新しいお城ですが、江戸時代からこの景色を見ていた人達の存在を考えたりします。

福山城といえば、天守北側が鉄板張りにして防御を高めておりその外観がとてもかっこいいです!

このような鉄板張りは福山城の他に比類無いとのことで、この福山でしか見られない貴重な城壁です。

福山城こられてよかった!
駅からのアクセス抜群は抜群、鉄板張りの城壁がほんとうにかっこいいのでおすすめのお城です。

福山駅の近くで七夕まつり、彷徨うカレー

福山駅付近は栄えているな~と思いながら駅周辺を散策。
本屋に入り物色していると
そういえば森見登美彦さんの小説で尾道が舞台になっているものがあって、尾道に来てみたいと思ったきっかけもこの小説だったなと思いだしました。
久しぶりに読みたくなって、文庫版を買いました。

夜ごはんを求めて商店街に出ると、提灯がたくさんかかっていて幻想的。
進んでいくと屋台がでていたり浴衣を着ている人がいたりして、
お祭りなんだ~と気づきました。
雨もパラついていましたが気にも留めない様子で、盛り上がっていました。

夜ご飯は「彷徨うカレー」というお店に。
砂ズリのグリーンカレーと豆トマトカレーのあいがけと、スパイスたまごをトッピング。
お腹すいてなくて何食べるか悩んでたけれどカレーにしてよかったかな。

このお店の店主さんのセンスがすごい感じられるお店だった。
たぶんこの店主さんとてもいい人だと思う。

翌日は尾道へ。尾道のレトロなアーケード街

翌日は朝ゆっくり起きてホテルの朝食を食べました。
広島の郷土料理のねぶとの南蛮漬けが美味しかったです。

10時ごろに出発して山陽本線に乗り尾道へ。
この日は北九州で大雨警報が出ていて福岡~広島間で新幹線がしまっていたり
呉線も運転を見合わせているようでしたが山陽本線はなんとか大丈夫でした。

福山では雨はまだ降っていなかったのですが、尾道に到着すると雨がパラついてきました。

まず千光寺のロープウェイ乗り場に向かっていくと
ありがたいことに屋根がある道が続いていて、傘を差さずに歩けたのでよかったです。
少し歩くと尾道商店街があり、アーケードの下に多くの店が軒を連ねています。
かわいい雑貨やさんやお土産屋さん、雨の日でもゆったり散策できます。

尾道は「猫の街」なんて呼ばれていたりもして、
猫がモチーフになっているものがたくさんあるので見ていて楽しかったです。

老舗カフェ「茶房こもん」でひと息

千光寺ロープウェイ山麓駅に到着。
でも雨が強くなっていきていたので、山麓駅近くの「茶房こもん」でひと休憩。
雨が弱まるのを待ちます。

「茶房こもん」は焼きたてワッフルが有名な、1977年開業の老舗カフェです。
席の正面にはピアノが置いてあったり、落ち着きのあるレトロな雰囲気。

ワッフルが美味しそうで食べたかったのですがお腹がいっぱいで…。(朝ごはん食べたばかり)
アイスコーヒーも美味しいとの口コミだったので注文しました。

雨が落ち着くまで昨日買った「夜行」を読んだり、尾道のことを少し調べたりして
時間を過ごしました。
尾道に来るまでほとんどリサーチしてなかったのでちょうどよかった。

ロープウェイに乗って千光寺へ。

少し雨が落ち着いたタイミングでカフェをでて、ロープウェイに乗車。
帰りは歩いて降りてこようと思っていたので、片道切符だけ購入しました。
500円だったかな。

山頂駅に到着しロープウェイを降りると、猫ちゃんがいました。
すごく人に触られ慣れている猫ちゃん。かわいかったー!

ロープウェイ乗り場から階段を登り、展望台までいってみたのですが
雨が強すぎて真っ白な世界。

景色はあきらめてエレベーターで降り、「文学のこみち」を歩きました。
なぜ「文学のこみち」かというと
尾道ゆかりの作家さんや詩人さんの、作品が刻まれた石碑が点在しているから。

読みながら静かに歩ける道ということみたいです。

山なのでほぼ登山道といったかんじ。
雨対策はそれなりにしてきたのですがけっこう足元不安でした。
昨年の熊野古道を思い出します!

尾道市立美術館には猫アートがたくさん!

そこから歩いて、雨宿りもかねて尾道市立美術館に行きました。
入り口には大きな猫さん!
外壁のガラス張りになっているディスプレイの中にもたくさんの猫ちゃんアートがありました。
さすが尾道。

観覧料は大人800円 高大生500円 中学生以下は無料で観覧することができます。
ロープウェイのチケットを持っている場合は割引があるみたいです。

わたしが伺った期間には「超・色鉛筆アート展~神ワザ12人の彩りスタイル」という展覧会が開催されていました。(2023/07/01~2023/09/03)

この展示、みていてすごく楽しかったです。
色鉛筆で描かれた絵って温かみがあって、細かい描きこみが圧巻です。
色鉛筆の色をそれぞれ重ねて、色々な色を出すと思いますが同じ色の組み合わせでも塗る順番でも色合いが変わるんですね。

斜めに塗ったり、縦横に塗ったりでも風合いが変わって繊細でした。
題材も、動物や昆虫、特に尾道らしく猫の絵がたくさん展示してあり可愛らしかったです。

ぬーん という顔をしてるな~と思いながら見ていたらタイトルが「ぬーん」でした。

「カメラを通すと立体的に見える絵」の展示がありました。
肉眼でみると間延びしたように見える絵が、カメラを通すとしっかり立体的に見える。

デジタルカメラってけっこう歪みがあるんですね。
デジタル式とフィルム式でも、フィルム式のほうが肉眼に近いようなことを聞いたことがあるけれど。
歪みを計算して描くのは難しそうです。

題材が食べ物が多かったので美味しそうでした。

雨上がり、千光寺でお参り

美術館でゆっくり過ごしていると雨が止んだので、千光寺に向かいました。

千光寺ではお参りする順序があるようで、書いてある順序に沿って何か所かにお参りをしました。
途中、鐘を鳴らす場所があったのですがそれがいい音で…癒される。
最後は本堂にお線香をあげてお参り。

とにかく景色がよくて気持ちがいいです。
風鈴まつりをやっていたので、たくさんの風鈴の音もよかったです。

近くに「鼓岩」という岩がありました。

別名「ポンポン岩」と呼ばれていて、岩の上を打つと「ポンポン」と鼓のような音がします。

帰りは「猫の細道」を通りながら下山。
作家の園山春二先生が「福石猫」を生み出し路地に置くようになって「猫の細道」といわれるようになったそうです。
わたしも出会えました、「福石猫」。

艮神社のほうへ下山していくと旅が終わってしまいようで少し寂しかったな。

尾道ラーメン「尾道中華そば ボラーチョ」

お腹が空いたので、食べたいと思っていた尾道ラーメン!
「尾道中華そば ボラーチョ」というお店にいきました。
こちらのお店は雰囲気がおしゃれな感じで、女性一人でも入りやすかったです。
もともと酒場だったのかな?という雰囲気。

ラーメン自体久しぶりに食べたので、それも相まってとても美味しかったです。

銭湯にいって汗流してすっきり。「栗原温泉」

お腹いっぱいになり、歩いてたくさん汗もかいたので
尾道駅から歩いて5分ほどのところにある「栗原銭湯」に行きました。

昔ながらの老舗銭湯で、趣があります。昭和レトロ!
2階にはサウナもあるみたいです。

みたことのない蛇口だったので、お湯の出し方がわからず
他のお客さんに教えていただきました。笑

ふらふら歩いたりその場で調べて銭湯に行ったり、こういうのも一人旅ならではなのかなと思ったりします。

誰かと行くとなるとけっこう調べないと心配になっちゃう派です。


悪天候の中でしたが、
旅行に来ていろいろな場所にいくだけで、刺激になってリフレッシュできるなーと感じます。
最近はやすみがまったくなかったからよりそう感じるのかもしれない。
休んだり、旅行いって歩いたりすることって大事だなって改めて思いました。

尾道はレトロ感満載で、おしゃれな雰囲気にも癒されるし
いたるところに猫がいてとてもかわいかったです。
実は海沿いの道におしゃれなお店がたくさんあるな~って思ったので
今度来たら入って食事してみたいな。
千光寺、またカラっと晴れた日にリベンジしよう!

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