姫路ひとり旅・前編|書写山圓教寺で写経と姫路グルメも満喫

旅行

4月、桜の時期に合わせて姫路へ行ってきました。
ずっと「桜の時期に姫路城を見てみたい!」と思っていて、ようやく叶った念願の旅です。
今回は土曜日が仕事だったので、日曜と月曜の1泊2日で観光してきました。早朝の新幹線に乗って、わくわくしながら姫路へ向かいます。
駅を出ると、朝の空気はひんやりとしていて、街もまだ静か。
人も少なくて、清々しいスタートです。――とはいえ、やっぱりお腹すいた!

はまもとコーヒーで、名物・アーモンドトーストの朝ごはん

最初に向かったのは、楽しみにしていた「はまもとコーヒー」。
朝早いのにすでにお店の外には行列ができていて、さすがアーモンドトーストの有名店…!
時間には余裕があったので、ゆっくり待つことに。椅子もあったので、本を読みながら待てました。

旅のお供に持ってきたのは、さくらももこさんのエッセイ『もものかんづめ』。
おじいさんの死をあんなにも笑いに昇華できる文章ってすごいなあ、なんて思いながらページをめくっていたら、20分ほどで席へ案内されました。

さっそく、アーモンドトーストとコーヒーを注文。
モーニングの時間帯だったので、本来はトースト+ゆで卵がセットですが、今回はアーモンドトーストを頼んでいたので、卵だけつけてもらいました。席からカウンターの方に目をやると、トースターが2台稼働していて、香ばしい香りが漂ってきます。

アーモンドトースト到着!

アーモンドトーストは初めて食べたのですが、アーモンドの香ばしさと甘みがジュワッと口に広がって、思わず「これはハマる…!」という美味しさ。
ザクザクした食感もクセになる。関東でも食べられたらいいのに…!

書写山圓教寺へ。ロープウェイと山道の先にある、静かな時間

美味しい朝ごはんでしっかりエネルギーをチャージしてから、バスに乗って次の目的地へ。姫路城は混雑が予想されるので、月曜日(平日)に行く作戦!
なので、日曜日はのんびり過ごせそうな書写山圓教寺へ行くことにしました。

書写山ロープウェイで空の旅

書写山へは、まずロープウェイに乗って山を登ります。
片道4分の“空の旅”は、春の景色が見どころ。山桜かな?ソメイヨシノかな?
山の斜面には桜がちらほら咲いていて、眺めがきれいでした。

なんだか奈良の吉野山を思い出して、「吉野山って、これのもっともっとすごいバージョンなんだろうなあ」と想像。
今度はそっちにも桜の季節に行ってみたいな〜。

ロープウェイを降りると、空気も景色もぐっと静かで、なんだか心が和みます。

歴史ある書写山圓教寺へ

書写山圓教寺(しょしゃざん えんぎょうじ)は、姫路の北西に位置する山の上のお寺で、「西の比叡山」とも呼ばれる由緒ある場所です。
ロープウェイで山を登った先には、深い森に包まれた立派なお堂があって、まるで別世界に来たような静けさが広がっていました。

境内までは山道を登っていくのですが、そこそこ勾配があるので、マイクロバスも出ています。
わたしは歩くのが好きなので、迷わず徒歩で。

25分ほど歩くと、崖にせり出すように建てられた「摩尼殿(まにでん)」が見えてきます。
この摩尼殿、実は映画『ラストサムライ』のロケ地としても知られているんです。

少し汗ばむくらいに歩いた後、お茶屋さんで「さくらもちソフトクリーム」を注文。
摩尼殿を眺めながら、自然の中でソフトクリームを食べている時間が、とにかく最高でした。

お経のような歌のような声がどこかから聞こえてきて、鳥のさえずり、心地よい風、澄んだ空、咲き始めの桜。
――「うわ〜、いま生きてるな〜」って、心から思える瞬間でした。

摩尼殿は荘厳な雰囲気。眺めも気持ちがいいです。

摩尼殿から食堂へ。「花びら写経」で心をととのえるひととき

摩尼殿を参拝したあとは、少し歩いて「食堂(じきどう)」へ。
ここで、気になっていた「花びら写経」に挑戦しました!

通常の写経は1時間ほどかかるのですが、花びら写経は文字数が少なく、所要時間は10分ほど。
ちょっとした空き時間でも気軽に体験できるのが魅力です。
用紙はいくつかの色があって、それぞれ書かれている言葉や願いが違うみたい。
たとえば、恋愛成就〜学業成就〜とか。

わたしが選んだのは「大願成就」の白い花びら。
下書きがあったので安心して書けて、思っていたよりもずっと楽しかった!

写経って、一文字一文字を丁寧に書くことでリラックス効果があるそうで、
たしかに気持ちが静かに整っていくような感覚がありました。

書き終えた写経はあとでお焚き上げしてもらえるとのことで、お願いごとを込めてお預けしました。


ひと通り巡って、書写山圓教寺、とっても楽しかった〜。

「ラストサムライ」のロケ地ってことは知っていたけど、この日も機材を運び入れるスタッフの姿があって、「また何か撮影でもあるのかな?」とちょっとワクワク。

山を降りて、甘いご褒美。手仕事喫茶「御座候」へ

ロープウェイで山を下りて、ひと休憩。
向かったのはロープウェイ近くにある、手仕事喫茶「御座候(ござそうろう)」です。

「御座候」は関西地方で知られる、いわゆる回転焼き(今川焼き)の名前。
地域によっては「大判焼き」とも呼ばれたりしますよね。
姫路名物として知られる御座候、甘いもの好きとしては外せません!

入ってみると、思っていたよりもずっとおしゃれな店内にびっくり。
大きな窓からはきれいな庭が見えて、天井も高くて、落ち着く空間。
御座候のお店ということを除いても、カフェとしてもとてもいいお店です。
食事もできるみたい。

赤あんの御座候とコーヒーを注文。
焼きたての御座候がすぐにいただけるって、ほんとに最高…!
山歩きでちょっと体力を使ったこともあって、甘いものの美味しさがより沁みます。

隣の席には老夫婦が座っていて、ふと会話が耳に入ってきました。
言葉は少ないけれど、なんとなく伝わる長年の空気感。
おじいさんが景色の話に相槌を打っているのを見て、「こういうのって、合わせてるのか、本当に思ってるのか…」と、つい考えてしまいます。
どちらにせよ、寄り添っている姿がなんかよかったなあ。

姫路名物といえば…やっぱり「あなご丼」!

さすがにがっつり何か食べたい〜!ということで、姫路駅周辺まで戻ることに。
「姫路といえばあなご丼でしょ!」と思って、スマホで調べて出てきた「炭焼あなご やま義」さんへ。

意外にも店内は空いていて、すぐに案内してもらえました。
よく考えたら、あなご丼って日常的に食べるものじゃないから、観光客向けのごちそうって感じかもしれない。

注文したのは、蒸し穴子と焼き穴子の両方が楽しめる贅沢なあなご丼。
お吸い物とお新香もついていて、見た目からしてもう満足感がすごかったです。
おすすめの食べ方として、最後にお吸い物をかけて“穴子茶漬け”にするのがいいんだって。

まずはそのまま、穴子だけでいただきます。
蒸し穴子はふっくらやわらか、そして焼き穴子は…予想に反して、ぷりっぷり!
焼くと少し固くなるイメージだったけど、むしろ焼きの方が好きかもしれない。
わさびとの相性も最高で、ほんのり香る炭焼きの香りもたまらない。

そして、締めのお茶漬けへ。
付いてきたお吸い物をかけて、さらさらと流し込むと…もう、最高。
この出汁、めちゃくちゃ美味しい。

気がつけば、あっという間に完食してしまってました。


お腹も心も満たされて、いったん宿に戻って小休止。
この日は夜にもお楽しみが…
姫路城の桜ライトアップを見に行くのです!

夜のお城と桜、どんな景色が待っているのか楽しみ。
続きは次回の記事で書こうと思います◎

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