今回は年代別の資産額の平均、中央値について紹介したいと思います。
資産形成をしていると資産額についてある程度の基準がほしくなってきます。
しかしお金の話が苦手という人は多いので実際に資産額を人から聞く機会はほぼないですよね。
気になるけど聞けない。。
これから紹介するデータをみて結論は、
どの年代も1000万円という資産額は目標になると考えています。
資産額の平均、中央値を把握することは目標設定の参考になるかと思います。
気になる方はぜひ確認してみてください。
貯金ができなくなる日本
現在の日本では、年々貯金がしずらくなっていると言われています。
「2025年問題」をご存じでしょうか?
2025年に団塊の世代の800万人が全員75歳以上の後期高齢者となると医療費や介護費などの社会保障費が増大し、現役世代の負担が拡大していきます。労働世代は減る一方で年金も目減りしていき、日本全体の生活が苦しくなることが予想されます。
加えて日本の債務残高はGDPの2倍を超えており、主要先進国の中でもダントツの借金大国です。
MTT理論のようなことが言われていますが今後の増税は免れられないと思われます。
このような状況を考えると今すぐに資産形成に取り組むべきということがわかります。
年代別の資産額の実態
それでは年代別でどれくらいの資産額を保有しているのか見ていきたいと思います。
まずは年代別単身世帯のデータです。
年代 | 平均値 | 中央値 |
20代 | 176万円 | 20万円 |
30代 | 494万円 | 75万円 |
40代 | 657万円 | 53万円 |
50代 | 1048万円 | 53万円 |
60代 | 1388万円 | 300万円 |
70代 | 1433万円 | 485万円 |
平均値をみると、年代ごとに資産が増加していき50代を超えてくると1000万円を超えてきています。
しかし資産額の平均値というのは身長の平均とは違い、突出した資産額を保有している人が加わることによって数値が跳ね上がってしまうため実態に即しているのは中央値になります。
中央値をみてみると30代が75万円で40代、50代になると53万円と資産額が下がっています。
比較的30代のほうが資産形成しやすいようです。
次に二人以上世帯のデータを見ていきます。
年代 | 平均値 | 中央値 |
20代 | 214万円 | 44万円 |
30代 | 526万円 | 200万円 |
40代 | 825万円 | 250万円 |
50代 | 1253万円 | 350万円 |
60代 | 1819万円 | 700万円 |
70代 | 1905万円 | 800万円 |
単身世帯のデータと比較しても二人以上世帯のほうが資産が多いです。
まず共働きであれば二馬力の収入があること、そして二人以上世帯の場合は子供の教育資金や老後資金について考えて計画的に資産形成している世帯が多いことがあると思います。
二人以上世帯は単身に比べて生活費を抑えつつ資産形成できる(二人になっても一人の生活費の2倍にはならない)というメリットもあるので資産形成しやすいですね。
これらの中央値(より実態に即している数値)のデータをみて、
最も資産額が高かった年代は70代で、800万円になっています。
年代別 資産1000万円以上保有世帯の割合
ここまで各年代での資産額を把握してきましたが
中央値(実態)で見た場合の資産額では1000万円を超えてくる年代はありませんでした。つまりどの年代においても1000万円という資産額は大きな金額だと言えます。
家計の金融行動に関する世論調査でも資産額の目標として1000万円と回答している世帯が最も多く、
どの年代にとっても1000万円は目標となる資産額です。
それでは実際に、資産額1000万円以上保有しているの世帯はどれくらいの割合なのでしょうか。
資産1000万円以上保有世帯の割合のデータをみてみましょう。
年代 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
20代 | 2.4% | 3.5% |
30代 | 13.6% | 16.2% |
40代 | 20.1% | 21.3% |
50代 | 22.4% | 32.8% |
60代 | 33.9% | 43.4% |
70代 | 35.7% | 45.7% |
このデータをみると20代で1000万円を超えている世帯は上位2%~4%、30代、40代においても2割ほどです。
20代~40代にとっては1000万円という資産を持っていることで上位少数派に入ることができる資産額になります。
60代からは退職金の影響が大きく割合が増えています。
二人以上世帯にいたっては半数が1000万円以上の資産を老後資金として保有しているということが分かりますね。
ただ退職金は年々減額していく傾向にあること、退職できる年齢は今後高くなっていくこと、
増税や社会保障費の増額による負担を考えるとまた状況は変わっていきそうです。
はやく資産形成することの重要性
実際1000万円という金額は生活が変わるような資産額ではありません。
ですが一方で「1000万円はお金持ちの入り口」ともいわれています。
これは近年、つみたてNISAなどでインデックス投資などの資産運用をする人たちが少しずつ増え始め
複利運用することでお金に働いてもらおうという動きがあるからです。
1000万円を資産運用し、仮に年利4%で運用できれば年間40万円の不労所得を得ることができます。
それを複利で運用していけば資産増加が加速するためお金持ちの入り口と言われているんですね。
複利運用は投資元本の大きさもそうですが、投資期間の長さも重要になってきます。
50代に1000万円を投資し10年運用するのと、20代に1000万円を投資し40年運用するにでは
結果が数千万円と変わってきます。
同じ元本でも投資期間の差で利益には大きな開きがあるのです。
加えて投資期間が短ければ元本割れのリスクも高まるので早く投資運用をはじめることが大切です。
20代~40代では1000万円保有世帯は少数派ですが投資期間を確保できるうちに資産形成をして
その目標設定として1000万円という資産額を目指してみても良いのではないでしょうか。
お金持ちの入り口に立とう
まとめ
- どんどん資産形成しにくい社会になるので今すぐはじめる
- どの年代においても1000万円は目標になる金額
- 20代~40代にとって資産1000万円は上位少数派
- なるべく早く1000万円の元本を貯めて長期運用する
お金は人生の中で一番重要だとは思いませんが、大切なもののひとつだと思います。
自分のやりたいことをする手段、選択肢を増やすために必要なものです。そのお金をなるべく最適化するためにも早めに資産形成に取り組みたいですね。
わたしも現在は資産1000万円を目指していて、今年中に達成することを目標にしています。
来年から新NISAもはじまるので、貯蓄がんばっていきます☺
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個人的にはお金の話は好きだけれど話す相手いないのでブログに書くのはいいかもですね^^笑
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