ボーカルの声が聞こえない問題。スタジオ練でのバランス調整記録

エッセイ

バンド練習を何度か重ねるなかで、悩んでいたことがあります。
それは「音量バランス問題」

わたしはボーカルなんですが、とにかく自分の声が聞こえないんです。

後々調べてみると、これはバンドのボーカルには“あるあるの悩み”だったようです。

声量がないのかな?という悩み

はじめは「自分の声量が小さいのかな」と悩んでいました。
でも、自分で歌っている感覚だと声量はあるような気もする…。

そこで、歌に詳しい第三者に自分の声量を見てもらいたくて
近所のボイトレ教室の体験レッスンを予約してみました。

体験レッスンでは
バンドで練習している曲を先生に聞いてもらい、声量について相談しました。

先生の答えは、

「声量は十分あるから、楽器の音量を下げてもらった方がいいよ」

というものでした。

ギターやベースはアンプで音量を簡単に上げられますが、 ボーカルはマイクの音量を上げすぎるとハウリングが起きてしまう。
だから、楽器の音量に負けてしまうんですね。

はじめは「楽器の音を下げてもらう」という発想がなかったので、 目からウロコでした。

楽器の音量を下げてほしいと伝えてみた

そんな話をした後日、久々のスタジオ練習がありました。

その日はこれまでよりも音量がさらに大きく、自分の声が全く聞こえませんでした。
普段は片耳に耳栓をして歌っていたのですが、 この日は両耳に耳栓をしてもダメでした。

自分の声が聞こえない状態で歌うのって、本当に歌いづらい。

普段喋るときも、自分の声が聞こえるからこそ正しく発声できます。
耳が聞こえないと喋るのが難しいのと同じで、歌だともっと大変です。

声が聞こえないと音程も不安定になるし、
無理に大きな声を出そうとして張り上げた発声になってしまう。
周りの音を聴く余裕もなくなります。

「自分の声が聞こえない」と何度か伝えたのですが、 最初はアンプの向きを変えたりするだけで
音量自体は下げてくれませんでした。笑

でも録音を聞いてみると、楽器の音が大きすぎて、 歌がかすかにしか入っていなくて
メロディーラインがない(主旋律のない)音楽になってる。

これはもう、はっきり言うしかないなと思いました。

「楽器の音がデカすぎるから、音量を下げてほしい」

そう伝えました。

言いづらさも、あるある

これもバンドの関係性によると思いますが
「音量を下げてほしい」と言うのって、言いづらいことでもありますよね。

ボイトレの先生も、「僕も何度も経験あるけど、言えなかったな〜」と言っていました。

わたしの場合は

“歌が聞こえない”
“苦痛ならやってる意味がない!”

と腹をくくったら、案外すんなり言えたのでよかった。

とはいえやっぱり気をつかうので、 楽器隊の皆さん、どうかボーカルに優しくしてくれたら嬉しいです。笑

小さい音で練習することの大切さ

その練習のあと、いろいろ調べてみたのですが
スタジオ練習ではなるべく小さい音で練習することが推奨されています。

そもそもライブのときも、中音(ステージ内の音量)は爆音ではなく
聞きやすい音量に調整されていることが多いです。

爆音で練習すると他のパートが聞き取れないし、 上達もしにくくなる。

それに、小さなスタジオで大きな音を出し続けると
耳への負担もかなり大きくなってしまいます。

耳鳴りが残ったり、難聴になる危険もあります。
耳は目と違って簡単に塞ぐことができないので、 大切にしたいですよね。

音量が気になる場合は、音楽用の耳栓を使うのもおすすめです。

練習前にバランス調整をする

「音量を下げてほしい」と伝えた次の練習では
バンドのリーダーが音量バランス調整について調べてきてくれて、
練習前にみんなで調整してから始めました。

▪︎ バランス調整の手順

  1. ドラムとベース
    • ドラムに叩いてもらいながら、ベースが弾いて、
      ドラムのキックより少し小さめの音量に調整。
  2. ギター
    • 次にギターが弾いて、ドラムのスネアと同じくらいの音量に。
  3. ボーカル
    • 最後にボーカルが入って、 自分の声がしっかり聞こえるかを確認。 マイク音量が小さければ、ハウリングしない程度に少し上げる。

      もしハウリングしてしまう場合は、グライコでHiをカットするとハウリングしにくくなります。

めちゃくちゃ歌いやすくなった!

この調整をしてからの練習は、本当に歌いやすかったです。
耳栓をしなくても自分の声が聞こえる!と感動しました。

他の楽器の音もちゃんと聞こえて、
録音を聞き返しても前回よりもずっとまとまりがあって、
自然に楽しくなっていきました。

オーケストラや吹奏楽でもバランス調整は当たり前にやっていますし
バンドも同じように、音を「合わせていく」意識って大事だなと感じました。

練習後の時間も含めて、バンドっていいなと思った

よかったよかった〜!と
練習が終わってからみんなでちょっと話したり、ごはんを食べたり。
その何気ない時間も含めて、「バンドっていいなあ」って思ったりしました。

音が合うだけじゃなくて、気持ちも少しずつ合っていくってかなり大事な気がする。
そうやって練習が楽しくなっていくのかもしれないね。

まとめ:バランス調整、大事!

まだまだ試行錯誤は続くと思いますが、 とりあえず
「ちゃんと声が聞こえる練習ができた」ことが嬉しかったです。

協力してくれたメンバーにも本当に感謝だな〜と思いました!

バンドで歌うって普通に歌えないし難しいけど、
音のバランスが整ったぶん練習を頑張ろう。

みんなで楽しく演奏するためにも、 やっぱりバランス調整って本当に大切だなと思いました。

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