先日、本番の前日がちょうどレッスンだったので、
先生に「本番前にやっておくと良いこと」「本番中に意識すること」を聞いてみました。
自分で試してみたことや感じたこともあるので、ここにまとめたいと思います。
前日にすること
① 本番前日は歌の練習をしない
正直、前日は「ちょっとだけでも歌って確認したい!」と思ってしまうのですが
先生からは「声帯を休ませた方がいい」と教わりました。
声帯は喋ったり歌ったりしているだけで、1秒間に100〜300回も振動しています。
手をたくさん叩いたら手のひらが痛くなるように、声帯も負担がかかると腫れたり小さな出血をしてしまうんだとか。
本番に向けて整えるために、あえて歌わずに我慢すること。
これは意識して取り入れたいなと思いました。
あと声帯って、耳で曲を聴いているだけでも動いているらしいです。
(音楽聞くのも体力が必要なのはそのため?)
なので、曲を聴いてイメージトレーニングするのがいいかもですね。
②前日は軽い運動をして疲れてから寝る
睡眠がちゃんと取れるかどうかで、声の出やすさが全然違うと実感しました。
寝不足だと顔や体が浮腫むように、喉も同じように浮腫んでしまうし、
体調の良し悪しはパフォーマンスにすぐ現れてしまいます。
だからこそ、前日は軽く運動して体を疲れさせて、ぐっすり眠る。
「歌は本当に身体の健康と直結しているんだなあ」としみじみ感じました。
当日にすること
③ 本番前は体をあたためる
体が冷えていると声が出にくいのは、自分でも実感があります。
なので本番の日はなるべく体を冷やさないようにしてみました。
- 羽織ものを着ておく
- 飲み物は白湯や常温の水
- ちょっと歩いたりストレッチして血流を良くする
こういう小さなことでも声が出やすくなる感覚があって、効果を実感しました。
④ 本番15分前くらいに具なし味噌汁を飲む
これは先生直伝の方法なのですが、
本番前に具なしの味噌汁を飲んでおくと、声が出やすくなります。
実際にやってみると、体がお茶よりもずっと温まって、緊張で固まっていた心もほっとほぐれる感じがしました。
さらに高音も出しやすくて、「味噌汁効果すごい!」と感動。
それ以来、本番前に飲むと安心できる“お守り”のような存在になりました。

本番中に意識すること
⑤ 目線を動かさない、1点を見る
ついお客さんを見たり周りをキョロキョロしてしまいそうになるけれど、
先生から「まっすぐ前の10センチ上を1点見て歌うと良い」と言われました。
プロの動画を見ても確かにそうしている人が多く、「なるほど〜」と納得しました。
あと、動画を撮って自分を見返すと「思ったよりまばたきが多い!」と気づいたことも。
自分の癖って意外と気づかないので、動画で振り返るのはおすすめです。
⑥ ポージングを意識する
立ち姿をどうするか、これはまだまだ悩みどころなのですが
先生からは「1曲目は動かない方がいい」と言われたので、実際にやってみました。
動き回るよりはずっと落ち着いて見えたみたいですが、「これでよかったのかな?」と正直不安も残りました。
でもフラフラするよりも“静かに立つ”方が信頼感を与えるんだと少し実感できました。
まとめと気づき
- 本番前日は歌の練習をしない
- 前日は軽い運動をして疲れてから寝る
- 本番前は体をあたためる
- 本番15分前に具なし味噌汁を飲む
- 本番中は目線を1点に定める
- ポージングを意識する
すべてをきっちり試す必要はもちろん無いと思うけれど
こうして”ルーティン”を決めておくのが、けっこう大切なんじゃないかと思いました。
スポーツ選手にルーティンがあるように、ライブでも「本番前の行動を決めておくこと」で
リラックスすることが出来たり、自分を守ってくれるんだと思います。
特に味噌汁はこれからも続けていきたい習慣です。
味噌汁をのめば大丈夫という気がして、背中を押してくれるように感じます!
ステージングの悩み
最後にもうひとつ。
わたしはステージングがまだ全然わからなくて、本当に難しいなと思っています。
自由に動き回るボーカルを見ると「かっこいい!」と思う一方で、自分はまだそのレベルじゃない。
でも、椎名林檎のライブ映像を見て、彼女がほとんど動かず立ち姿だけで魅せているのを見て「それもありなんだ」と。
本当に美しい…。
わたしもまずは「美しい立ち姿」を目指してみようかなと思いました。
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